日本放射線影響学会 / THE JAPANESE RADIATION RESEARCH SOCIETY

日本放射線影響学会憲章の制定について

  • 2015年10月22日
  • 理事長

                                      
                                  平成27年10月22日
日本放射線影響学会会員 各位
                                       
                           一般社団法人 日本放射線影響学会
                                   理事長 福本 学


               日本放射線影響学会憲章の制定について

 平素は会員各位におかれましては学会の運営と発展にご支援いただきありがとうございます。
去る10月16・17日の2日間、富山大学の近藤隆大会長のもと、「第1回放射線ワークショップ」が開催されました。
若い研究者を中心として多くの会員が参加され盛況裡に終了しました。
近藤大会長をはじめ、スタッフの方々に御礼申しあげます。
 17日に会員総会において、「日本放射線影響学会憲章」(憲章)の制定を準備しており、草案を会員各位にご意見を伺う旨を報告しました。
ここに学会憲章制定の意図と草案(別紙)を提示しますので、熟読いただきみなさまのご意見、質問をいただきたくお願い申しあげます。
 本年4月に影響学会は法人となりました。残念ながら、影響学会は歴史があるものの、それに見合った対外的に会員の総体としての学会が曖昧に来てしまった感があります。
現在、学術団体はあらゆる面で社会的要請を受け、それに速やかに回答すべく、品格と会員の団結が必要となっております。
そのためには外に向かって影響学会がどのような団体かを表現することが必要となります。
 本憲章草案は、理事会、各種委員会、学術評議員会において主に電子メール審議を重ねて策定されました。
影響学会の縁起、歴史を背景として、将来に向かって大きく展開するような学会理念と会員行動規範となるように、を心がけました。
過去・現在の学会員と将来の学会員候補を想起しながら草案を作成しました。
 前半は理念ですので、個別の具体的文言ではなく、ある程度包括した内容として収まることが肝要と考えます。
もとより学術団体である学会ですので、会員個別の思想・信条があります。それらがぶつかり合ってこそ学会全体の活性化と発展が望めます。そのため、最大公約数とまでは行かないまでも極めてそれに近い形、可及的多くの会員が納得でき、新入会員となるに当たって違和感のない内容となるように心がけました。後半は影響学会員としての具体的な行動規範としました。
 ここ十数年来、放射線影響学会という名称そのものについて、大きく表立ってではないにせよ議論が続いております。
憲章制定に当たって学会の名称変更はせず、時代に合う形で学会の守備範囲を広げ、多様な研究者が集い易い学会となるようにとの思いもあります。
なお、このたび倫理委員会の設置が学術評議員会で承認されましたが、学会憲章が倫理委員会での判断基準となることが、倫理委員会規程に明記される予定であることを申し添えます。
 放射線科学を担う学術団体の中心としての影響学会を永続させる、という強い気持ちで、強固な基盤作りを目指しており、憲章はその拠り所となるべきものです。
何卒皆様の英知を結集して憲章の策定に積極的に加わっていただきたくお願い申し上げます。

 なお、影響学会員からの意見聴取を11月21日までとし、窓口は学会事務局となります。
メール、ファックスにてご意見をお寄せください。