日本放射線影響学会 / THE JAPANESE RADIATION RESEARCH SOCIETY

【9/11締切】学位論文研究支援事業 大学院生募集 募集期間延長のお知らせ

  • 2015年08月21日

【募集期間延長のお知らせ】

以下の通り、国立研究開発放射線医学総合研究所(放医研)、一般財団法人電力中央研究所(電中研)、および国立研究開発日本原子力研究開発機構高崎量子応用研究所(原子力機構・高崎)において、低線量・低線量率放射線生体影響研究用特殊施設を利用した学位論文研究支援事業を行うに当たり、支援対象としての大学院生を募集していたところでありますが、放医研および原研機構・高崎での募集について、募集期間を延長させていただくことといたしました(9月11日まで)。
つきましては、引き続きご検討いただきたくお願い申し上げます。

放射線影響関連分野の大学院の先生方へ
放射線影響関連分野の大学院生へ

学位論文研究支援事業 大学院生募集のご案内
東京電力福島第一原子力発電所の事故および医療等における放射線利用の拡大を背景として、低線量・低線量率放射線のリスクに対する国民的関心が高まっています。
そのような中、低線量・低線量率放射線のリスク評価に関する明確な問題意識に基づいて研究を企画・実施するとともに、その成果や放射線の環境や人体へのリスク等について分かりやすく情報発信できる専門家が求められています。
専門家は、低線量・低線量率放射線影響に係る多様な自然科学的および社会科学的知見の蓄積の上に、個別の状況や事象を体系的に理解、咀嚼、評価する必要があり、これにより主体的なリスクマネジメントを実施できる人材でなくてはなりません。
放射線リスクマネジメント専門家育成を目指して、国立研究開発放射線医学総合研究所(放医研)、一般財団法人電力中央研究所(電中研)、および国立研究開発日本原子力研究開発機構高崎量子応用研究所(原子力機構・高崎)は、平成26年度原子力人材育成等推進事業により、低線量・低線量率放射線生体影響研究用特殊施設を利用した学位論文研究支援を実施します。
また、本事業を通して、放射線安全・防護に係る様々な分野が連携するオールジャパン体制(放射線安全・防護プラットフォーム)構築の端緒とすることも併せて目指します。

下記支援対象となる大学院生を指導されている放射線影響関連分野の大学院の先生方には、是非本事業の趣旨をご理解いただき、有望な大学院生をご推薦いただきたくお願いいたします。また、自ら本事業を利用して学位論文研究を進めたいとの意欲をお持ちの大学院生には、指導の先生とご相談の上、是非積極的にご応募いただきたくお願いいたします。
ご応募およびお問い合わせにつきましては、こちら<http://www.nirs.go.jp/rd/structure/rcrp/gakui/H27_index.shtml>をご覧いただくか、もしくは末尾の事務局までご連絡ください。

〈支援対象〉
(1) 平成28年度から放射線影響関連分野の大学院博士後期課程に進む予定の前期課程2年生。
(2) 放射線影響関連分野の大学院博士後期課程に在学し、学位論文研究を実施している大学院生。

〈支援の内容〉
 支援開始から概ね平成28年8月までの間の、放医研、電中研あるいは原子力機構・高崎における特殊施設(下記参照)を利用した実験に係る、旅費、滞在費および一定の研究経費を支給し、学位論文作成に必要なデータ取得を支援します(3名)。
うち1名を、海外の低線量影響研究に関連する研修会に派遣します。具体的な実験計画は、開始に先立って
学位論文研究指導教員と協議させていただきます。以下の設備を利用した実験が可能です。

l 放医研:陽子マイクロビーム発生装置
(SPICE)<http://www.nirs.go.jp/rd/structure/rcrp/gakui/pdf/spice.pdf>、重粒子線発生装置(HIMAC)、
X線照射装置を有するマウス・ラット飼育施設。

l 電中研:マイクロビーム X線照射システム
<http://www.nirs.go.jp/rd/structure/rcrp/gakui/pdf/x-ray.pdf>、低線量率放射線長期連続照射施設

l 原子力機構・高崎:重イオンマイクロビーム細胞照射装置
<http://www.nirs.go.jp/rd/structure/rcrp/gakui/pdf/ion.pdf>、コバルト60γ線照射施設

〆切:9月11日(金)

放射線医学総合研究所 放射線防護研究センター
根井 充
電話:043-206-3082
e-mail:m_nenoi@nirs.go.jp